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日中支援を考える

「散歩行くよ~」と声をかけて外に出ると、雨がパラパラと…。
雨を見て行きたくなる人もいれば、引き返す人もいます。雨の日だし、無理に出かけることもないけれど、何かしたい気持ちもありますね。

あゆみ工房はフロアが広いので、歩いたりボール遊びをしたりすることができますが、参加したくない人もいて、全員が楽しむのは難しいです。

インターネットで面白い生活介護施設の取り組みを調べても、ほとんどが「創作活動」や「音楽」、「DVD鑑賞」、「体力づくり」など似たような内容です。

自分が日中に何をしたいか考えると、散歩や草むしり、読書、料理などの活動が浮かびます。しかし、誰かに「野球やらない?」と誘われると、「膝が痛いし無理」と言い、コンサートに誘われても「興味がない音楽は大きな音がしんどい」と答えるでしょう。

人が集まる場所は、体力や趣味、年齢、関心がさまざまな人が集まります。そのため、全員が楽しめるアクティビティは限られています。

それでも、選択肢の中から一つでも楽しみを見つけられるように支援しています。とはいえ、限られた選択肢の中からどう楽しんでもらうかが課題です。

そんな中、オリィ研究所が開発したOriHimeを使った高齢者施設の遠隔操作レクリエーションの実証実験が行われたという記事を見ました。
オリィ研究所のロボットは新しい支援の形を作れるのではないかと期待しています。遠隔地にいる脳性麻痺の方がロボットを操作して接客するカフェの取り組みもあり、障害者や高齢者の生活を変える可能性があります。

この記事では実証実験段階なので、今後の運用がどうなるかは分かりませんが、我々の日中活動もテクノロジーで何かが変わることを期待しています。

OriHime活用による高齢者施設での遠隔レクリエーションの実証実験記事

オリィ研究所