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障害者週間

12月3日~9日まで障害者週間です。ちなみに、記事の掲載日が9日の最終日になっているのは、狙ったわけではなく、単純に文責者の怠慢の結果です…。

障害者週間とは、障害者が社会、経済、文化などあらゆる分野の活動に積極的に参加することを促進するため、官民が連携して「障害者週間」の期間を中心に障害者の社会参加等の支援のための様々な取り組みを実施する期間です。

この期間には、毎年障害者アート展が開催されたり、講演会やフェスティバルのようなイベントが催されたりします。街を歩いていると、この期間に障害者関連のポスターを目にすることもありますが、一般的にはあまり知られていないのではないかという印象を受けます。

今年度のイベントや取り組みを調べてみると、金融庁が「金融サービスにおけるウェブアクセシビリティ勉強会」を実施することを目にしました。

まず、アクセシビリティという言葉に馴染みのない方もいるかと思いますが、直訳すると「近づきやすさ」「利用しやすさ」となります。障害分野では、障害者が情報をアクセスしやすいことや、利用しやすいことについて「アクセシビリティ」という言葉を使っています。

金融庁のこの勉強会の詳細については記載がありませんでしたが、私個人としては、障害者のアクセシビリティの向上について、各省庁・行政・民間が当事者の意見を取り入れて対応していただきたいと強く願っています。

例えば、耳が聞こえない人のために文字情報を充実させたり、目が見えない方のために音声情報を充実させる、知的障害がある方のためにわかりやすい文章やイラストを使う。こういった取り組みは、私たちにとっても良いことだと考えています。

例えば、行政手続きで誰もが一度は「どこに何を書けばいいのか?」と思ったことがあると思います。情報アクセシビリティの向上は、こうした「わかりにくさ」を改善し、私たちにも「わかりやすい」状態になり提供される可能性があるということです。
「わかりにくい」は障害がある方だけでなく、社会全体の生活の質を低下させてしまいます。

過去、障害者週間の取り組みでは、イベントが前面に出ることが多かったですが、今回の金融庁の勉強会は、週間に限らず「習慣」として取り組むべき良い事例だと思います。

障害者週間の期間に限らず、多くの官公庁や民間で情報アクセシビリティの研修が活発に行われることを期待しています。

内閣府障害者週間